すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


熊本城(熊本市中央区)





名城熊本城。

2016年の熊本地震で被災。

2019年夏に熊本を訪れた際は修復中だった。





熊本キャッスルホテル辺りから撮影



熊本城を詠んだ歌




熊本に石ひきまはす茶臼山 敵に勝たう(加藤)の主かな 落書


熊本城は室町時代に熊本の茶臼山丘陵に築城されたもの。
その後、関ヶ原の戦いの恩賞で加藤清正が熊本城の領主となった。





光悦が金を篋りたる城と見ゆ銀杏(いちょう)めでたき熊本の城 与謝野晶子


江戸時代の芸術家の本阿弥光悦が金箔を塗ったように、熊本城の銀杏が金色に輝いている、といった感じ。熊本城は別名「銀杏(ぎんなん)城」。











さて西南戦争では薩摩軍の攻撃に対し、谷干城の政府軍は熊本城で籠城した。
会津藩出身の政府軍陸軍中佐、山川浩は救援のため選抜隊を率いて薩軍に包囲されている熊本城へ入城した。
西南戦争に出征する際に山川浩が詠んだ歌


薩摩人 みよや東の丈夫(ますらお)が 提げ佩く太刀は()きか鈍きか 山川浩


会津人の山川浩が戊辰戦争の恨みを詠んだもの。















それほどお城に興味はありません。






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