すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


黒血橋(岐阜県関ケ原町))




【現地の案内板】

黒血川
壬申の乱(672年)で、ここ山中の地では両軍初の衝突が起きています。
七月初め大友軍は精兵を放って、玉倉部邑(関ケ原町玉)を経て大海人軍の側面を衝く急襲戦法に出てきました。しかし、大海人軍はこれを撃退、その後この不破道を通って近江へ出撃して行ったのです。
この激戦で、両軍の兵士の流血が川底の岩石を黒く染めたことから、この名が付き、その時の凄まじい様子を今に伝えています。
この川は、青野ケ原や関ケ原の戦い等、古来軍事上しばしば利用されてきました。
(関ケ原町)




こんな黒血川を詠んだ歌

白波は岸の岩根にかかれども黒血の橋の名こそかはらね 一条兼良(藤川の記)


川は白波が立ってるけど黒血という名前だ、という感じで白黒を対比させているだけの歌。




現在はどうかというと、


白波が立つわけでもなく、もちろん血にも染まっていない。




田舎のどこにでもありそうな川になっていた。




ふと上流を見ると東海道本線が通っている。




「黒血川架道橋」
ここでは黒血川は道路の下に暗渠となる。
なんともシブいレンガアーチ、どのくらいの歴史を刻んでいるのだろうか。



う〜ん、これこそ現在の黒血橋である。














橋梁も好きです。





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