すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


栗太(くるもと)の里(滋賀県栗東市)







近江てふ名は高島と聞こゆれど いづらはここにくるもとの里 金葉和歌集





元暦元年(1184年)、後鳥羽天皇大嘗会
今こそはたみもいさみてみつぎ物 はこぶひまなくくるもとの里 大嘗会和歌





近江国の栗太郡は、現在の滋賀県草津市や栗東市を中心とした地域にあった。

「栗太」と書いて「くりた」と読むが、中世までは「くるもと」と呼ばれていた。

上掲の歌は、名は「高し」、ここに「くる」と掛けたもの。

この「栗太(くるもと)の里」であるが、いったいどこにあったのか、いろいろ調べてみたが結局分からなかった。

という訳で、古代の栗太郡の郡衙(郡の役所)跡を尋ねてみた。栗太郡の中心だったわけで、まさに「栗太の里」であろう。








■ 栗太郡の郡衙跡へ訪問




史跡として整備されていた



「古代栗太郡衙跡 岡遺跡」の石碑



説明文によると、「大規模な建物群と、それらの特徴的な配置構成から、奈良時代から平安時代にかけての古代の役所である栗太郡衙跡とされる。その範囲は、南北300M、東西200M以上である」とのこと



建物配置図



現在の様子
田んぼになっていた












あるホームページに、史跡の地図はグーグルマップではなく、国土地理院の地図を採用すべきだと書いてあった。

理由は、なぜその場所に存在したのか、地形図で高低差などを確認できるからとのこと。

たしかにその通りだと思ったので、国土地理院のサイトから上記の地図を作成した。

該当地点をマークしようとしたが、できなかったので「+」で表示した。

今後勉強していきたい。






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