すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
日下(大阪府東大阪市)
近鉄奈良線、石切駅で下車すると、大阪平野が眼下に広がる。 大阪の上町台地と生駒山との間には、古代の河内湾や河内湖という水域が広がっていた。 そして生駒山麓に近い辺りに、草香江と呼ばれる入江があった。 つまり古代には、瀬戸内海を渡ってきた船は、生駒山麓まで進むことができた。 神武天皇の東征では、浪速国の白肩津(草香津)に上陸して大和国を目指したが、登美能那賀須泥毘古(トミノナカスネビコ)の抵抗に遭い、手痛い大敗を喫した。 この上陸地の白肩津(草香津)が現在の東大阪市日下であるとされている。 そしてここから生駒山を越えて大和国と結ぶ路は「日下の |
直越(ただこ)へのこの道にして押し照るや難波の海と名付けけらしも | 万葉集 | |
生駒山をまっすぐ越えてきたこの道の景色なので、太陽が強く照り輝くという意味で 「押し照るや難波の海」と名付けられたのでしょう。 |
奈良県から生駒山を越えてきてこの地に立ち、多分昼からであろうか、河内湾の海が太陽に照り輝いてる光景を見て感動したのであろう。 (こんなかんじに見えたのでは?) ![]() 今は河内湾は大阪平野になり海は見えないが、この日は午後の太陽が照りつけ、眼下の町並が眩いばかりに照り輝いていた。 (近鉄日下駅下車3分の場所から) ![]() 近くにある日下神社。祠だけの神社であった。 ![]() 坂の町 ![]() ここの住民は登山のような生活をしているのだろう ![]() ![]() この日、本当に暑い日であった 「日下」関連の歌 |
草香江の入江にあさる葦鶴のあなたづたづし友なしにして | 万葉集 |
![]() |
もっといろいろ書くことを考えていましたが、なんとなく、
こんな感じで終ることにしました。
copyright(C)2012 ゆかりの地☆探訪 〜すさまじきもの〜 all rights reserved.