すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
久世の鷺坂(京都府城陽市)
京都府城陽市の万葉故地、「久世の鷺坂」。 久世神社の横にある坂道で、たしかに趣きのある坂道である。 こんなかんじ ![]() 地形図 ![]() |
山背の久世の鷺坂神代より春ははりつつ秋は散りけり | 万葉集 |
現地の案内板
「久世の鷺坂」関係の万葉歌 |
白鳥の鷺坂山の松蔭に宿りて行かな夜もふけゆくを | 万葉集 |
やましろの久世の社の草な手折そ我が時と立ち栄ゆとも草な手折りそ | 万葉集 |
この歌の「久世の社」とは久世神社のことだろう。 【久世神社】 ![]() 右手の道が久世の鷺坂 ![]() ところで東京都文京区に、江戸時代に老中・久世大和守の屋敷があったため、久世山とよばれた高台があった。明治時代になって、文豪佐藤春夫が、久世山に上る坂道を「鷺坂」と命名したという。 現地には「久世の鷺坂〜」の万葉歌碑があるらしい。 現在では、東京の鷺坂の方が有名になっている。 |