すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
鈎の陣所(滋賀県栗東市)
日本史を勉強してこなかったので全く何のことだか分からない。 応仁の乱の当時の歌のやり取りのようだ。 今回は軽く流そう。 |
坂本の浜路を過てなみ安く養ふ寺に住むとこたへよ | 義尚 |
やがてはや國治まりて民安く養ふ寺も立ちそかへらん | 義政 |
かへりねと志賀の浦浪たたぬ日も君を都にまたぬ日はなし | 中納言入道宋世 |
思ひとけは浮世なり見しかの蜑の業もしつへき旅の日数を | 義尚 |
三冬つきはるきにけらし乙女子か袖ふる山にかすみたな引 | 義尚 |
滋賀県栗東市の旧東海道沿いにある歌碑公園。 ここに上記の歌碑がずらっと並んでいる。 応仁の乱の最中にのんびりとした歌をやり取りしていたようだ。 「安養寺」はこの「鈎の陣所」から南西1キロメートルのところにある真言宗の寺院。なにか関係あるのだろう。 さらに、 |
君すめば人の心の鈎をもさこそはすぐに治めなすらめ | 後土御門天皇 |
人心鈎のさとぞ名のみせむ直なる君が代に伝へなば | 義尚 |
さらに二基の歌碑があって、天皇から陣中見舞いのよなものを送っている。 何度も言うが、日本史を勉強しなかったので、応仁の乱が誰と誰の戦いなのか分からないため、この歌を読んでみても全く意味不明。 とにかく、「義尚」の陣地がこの辺りにあり、それは「鈎の陣所」と呼ばれていたようだ。 ![]() 「足利将軍 足利義尚公 鈎の陣所ゆかりの地」の石碑 ![]() 歌碑公園の上には池があった。 ![]() 歌碑公園の前を旧東海道が通る。 とりあえず登場人物のおさらい 義尚 ・・・ 足利義尚、室町幕府第9代将軍 義政 ・・・ 足利義政、室町幕府第8代将軍 中納言入道宋世 ・・・ 飛鳥井雅康、室町時代の歌人、法名:宋世 後土御門天皇 ・・・ 第103代天皇、在位1464年−1500年 |