すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


槙島(京都府宇治市)




とってもマイナーな歌枕の地。


豊臣秀吉が宇治川の流路を変更するまでは、琵琶湖から流れてきた水は直接巨椋池に注いでいた。
往昔の巨椋池は広大で、池の中にいくつもの島があった。
槙島も巨椋池に浮かぶ島のひとつであった。
槙島は宇治橋の北西の下流にあり、宇治川の流れから守る川堤は槙堤と呼ばれたらしい。



今となっては、宇治川が直接注いでいた巨椋池も干拓されてしまい、往古を偲ぶよすがもないが、とりあえず宇治川の川堤である槙堤に行ってみた。



槙島にある川堤で、槙堤。



千年以上も前に作った堤が今でも現役だとは思えないが。
堤の右手が宇治川で、左手が槙島の住宅街。

この辺りが池の中の島だったとは想像もできない。



槙堤から宇治川上流を撮影。JRの宇治川橋梁が見える。





なんだかよく分からない展開になってきたが、ここで槙島を詠んだ歌の紹介。


宇治川の川瀬も見えぬ夕霧に槙の嶋人舟よばふなり 金葉和歌集


河風の夜寒の衣うちすさび月にぞあかす槙の嶋 新千載和歌集




槙島のイメージというよりも、宇治川のイメージで詠まれているようだ。
















よく分からないページになりました。






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