すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


丸山(静岡市葵区)



静岡市内、駿河城の北西には賤機山なる標高171メートルの山があり、現在、この山麓に安西寺という一般的な寺がある。
「檀家以外の駐車禁止」の立札があり、入りにくい雰囲気であった。



実は、ここは徳川家康ゆかりの地らしい。


徳川家康が鷹狩りの際にこの地に立ち寄り、京都の丸山の景色に似ていることから丸山町と名付け、京の丸山寺から僧を招いて丸山寺を開創した。翌年にこの地を再訪した家康は寺の後ろに清水が湧いているのを見て、次の歌を詠んだ。

まつたかき 丸山寺流れの井 いくとせすめる 秋の夜の月 駿河記


その後、この寺は丸山寺から安西寺に替わったが、家康が詠んだ「流れの井」は現在でも残っている。


これが「流れの井」。
こんこんと水が湧いてました。

















他に参拝客はいませんでした。
写真だけ撮って逃げるように帰りました。






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