すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


松ヶ崎(京都市左京区)




都名所図会「松ヶ崎」

早稲田大学図書館




ここも、最初はマイナーな歌枕の地だと思い、訪問を前にしてそれほど重きを置いていなかった。
ところが、調べるとそれなりの歌枕であることが判明。

松が多く生えていたので松ヶ崎になったとか。



きっちり歩いてみることにした。



出町柳から叡山電鉄に乗って修学院で降りた。



町中に水路が整備されていた。



この地区は水の出が悪いため、高野川から水を引いているらしい。
この水路は下鴨神社の泉川となり、そのあとに再度高野川に注ぐ。



涌泉寺、山門。



涌泉寺の本堂。保育園を経営しているようだ。



路傍になにやら歌碑があったが、剥落していて分からず。



七面宮というらしい。廃絶した寺のようだ。



七面宮の本堂?
以前は本堂の前はに池があったが近年水が涸れたらしい。



落ち着いた街並みであった。



新宮神社。村の鎮守社のようであった。



まあ、結局歩き回ったが、それほど印象に残るようなところではなかった。



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こんな松ヶ崎を詠んだ歌


たなひかぬ時こそなけれ秋も又 松ヶ崎より見ゆる白雲 紀貫之



千歳ふる松が崎にはむれいつつ田鶴さへあそぶ心あるらし 大中臣能宣(拾遺集)

松の縁で、鶴が登場



夏の日も涼しかりけり松が崎これや氷室のわたりなるらむ 堀川百首

近くにある氷室も登場
(叡山電鉄宝が池駅の北の氷室町に氷室があった)
















これぞ松ヶ崎!っていうものがありませんでした。





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