すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


松風の里(名古屋市熱田区)




またもや「東海道名所図会」ネタ。
同書に、

松 風 里
鈴宮のほとりをいう。


とだけある。
昔、この中の「鈴宮」は正覚寺(熱田区神宮4丁目)の隣りにあったらしい。現在では国道1号線の向かいへ移転している。

また、17世紀の「厚覧草」では

松風の里. は正覚寺のほとりをいう

とある。どちらにしても正覚寺が目印になるようだ。

とにかく正覚寺に行ってみた。


地図の矢印の向きが不自然であるが。


正覚寺正門


昔は松が植えられていたらしい。今は当然無くなっている。


正覚寺はもっと広かったらしい。

  
  この辺は「海抜1.0m」らしい。




松風の里にむれゐるまな鶴は千とせかさぬる心地こそすれ 藤原定家











江戸時代の連歌師宗祇は「宗祇袖下」で
夜寒の里,松風の里,寝雨の里,名所なり
と記している。
これらは熱田神社のまわりにあり、三カ所とも行ってきた。
現在では市街地になっていて昔の面影を見つけることはできなかったが、とにかくホームページにアップしているのでご覧いただきたい。






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