すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
小ネタ 滋賀県で琵琶湖に注ぐ川のうち、最長なのが野洲川。 壬申の乱の「野洲川の戦い」で有名。通称「近江太郎」。 この野洲川の、土山宿の辺りの流れを昔は「松尾川」と云い、旧東海道には「松尾の渡し」があった。 この松尾川を詠んだ歌がある。 |
君が代の千とせの色に出でにけり松の小川の水の春まで | 烏丸光広(曙の記) |
なお現在、旧東海道の「松尾の渡し」は渡ることができない。昔から川に橋が架かっておらず、徒歩渡しだったのだが、明治時代に下流に「歌声橋」が架けられて、この「松尾の渡し」はそのまま捨て置かれたようだ。 |
【歌声橋】 ・・・ 明治時代に「松尾の渡し」は廃止され、「歌声橋」が架けられた。![]() 現在の歌声橋は徒歩とサイクリング専用の橋で、屋根付きの変わった橋になっている。 【松尾川】 ![]() 歌声橋から下流を望む。 これが松尾川(現在は野洲川)。 ![]() 上流方向。一号線のアーチ橋が見える。 水面からはそれなりに高さがある。 |