すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


松の尾山(京都市西京区)




【松尾大社】 ・・・ 京都市西京区嵐山宮町3


社頭の鳥居



楼門



拝殿



釣殿



酒の神様とのこと。



都名所図会「松尾社」 (国際日本文化研究センター)







酒の神として有名な松尾大社。
もともとは松尾山の頂上にある磐座を祀るために、麓に社殿を築いたもの。
古来、松尾山は山城国の歌枕とされているが、山頂の磐座が祭祀の対象であることから、賀歌として詠まれたものが多い。


なべてにはかけてもいはじ君がためちよまつのをあふひぐさをば 周防内侍

ちはやぶる松の尾山のかげみれば今日ぞ千歳のはじめなりける 後拾遺和歌集

万代松の尾山の蔭茂み君をぞ祈るときはかきはに 新古今和歌集

玉垣は朱(あけ)もみどりもうづもれて雪おもしろき松の尾の山 西行


どの歌にも「葵(あふひ)=常緑樹」や「千歳」「万代」「玉垣」などの語が入っていて、永遠チックで寿ぎチックに仕上がっている。




松尾山

松尾大社の背後の松尾山



駅前の大鳥居と松尾山



桂川に架かる松尾橋から見た松尾山

頂上に磐座がなかったら、どこにでもある山である。














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