すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


松岡(岡山県高梁市)






白妙に見えのみわたる松岡や千歳雪つむしるしなるらむ 藤原家経(大嘗会和歌集)


1046年、後冷泉天皇の大嘗祭で詠進された和歌は、備中国の松岡を詠み込んだもの。
松岡の「松」が永遠性を意味し、長寿につながることから縁起の良い地名とされたのだろう。


さて今回、大嘗会和歌ゆかりの地、松岡を訪問するにあたり、予め周辺の史跡を調べてみたが、大嘗祭や主基とかに関連するような史跡を見つけることはできなかった。

このため現地に行ったらなにかあるだろうと思って、とりあえず出発した。

結果から言うと、いわゆる松岡らしい松岡には出会えなかった。



高梁市松原町に「松岡」がある。
高原のような場所だった。


松岡の風景










松岡を通る広域農道は別名「かぐら街道」と呼ばれ、ツーリングコースになっている。



かぐら街道の駐車場に備中神楽の像があった。
伝統の郷土芸能で、横溝正史の「悪霊島」にも神楽太夫が登場する。
このスサノオの大蛇退治の場面は一番の見どころらしい。



神楽像と駐車場の位置関係


※ 神楽像の経緯度は
34.808107, 133.521328


















牧歌的な農村でした





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