すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


目川(滋賀県栗東市)





東海道の目川立場の現在の様子


東海道の草津宿と石部宿の間には、目川立場と梅木立場が置かれ、旅人たちの休憩所となっていた。
目川立場では、地元名物の菜飯や豆腐田楽が評判であったようだ。
東海道名所図会には目川の茶屋の繁昌する様子が描かれている。

     
     東海道名所図会「目川」(早稲田大学図書館)


そして広重の東海道五十三次の浮世絵では、石部宿の情景として「目川の里」が描かれているが、それは上記の東海道名所図会を模写したもの。


(WIKIPEDIA)


建物から庭の木や人々の動きまで、ほぼ同じである。


この茶店の屋号は「伊勢屋」。
菜飯や田楽のほか、地元の銘酒「菊の水」も評判であったようだ。
松尾芭蕉が「菊の水」を飲んで次の句を残している。

草の戸や日暮れてくれし菊の酒 松尾芭蕉


目川の田楽茶店「ほっこり亭」となりに句碑



銘酒「菊の水」は現在でも販売されているようだ。


「菊の水」を販売するヤマキ酒店。東海道筋にある。




滋賀県栗東市岡349番地











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え〜と、目川立場とは関係ないが、草津川の流路の切り替えポイントがあったので、見学した。
草津川は下流で天井川を形成し、甚大な氾濫を繰り返してきたため、2002年に新草津川を開削し、旧河道は廃止となった。

(写真@)

旧河道。
整備されたが、利用のあてはあるのかな。


(写真A)

これだけ見ると、川だったことが分からない。


(写真B)

切り替え地点。もともとはここを右に向かって川が流れていた。

(写真C)

金勝川との合流地点。







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このページ、想像以上に手間がかかりました。





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