すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


目覚山(和歌山県那智勝浦町)










宇久井半島、まさにトンボロ地形

(赤い矢印のところが今回のテーマの目覚山)






典型的なトンボロ地形であるが、戦後になって南側の砂浜が埋められたり、南の湾内に浮かぶ鍋島まで防波堤が設けられたりして、なんとも残念な姿になってしまった。

残念なのは、砂洲の埋立地が未開発のまま放置されていること。将来的にも開発されることはないのだろう。埋立てしなくても良かったのではと思うが悔やんでも仕方がない。いろんな歴史があったのだろう。

ただ、もしも埋立てがなかったら、砂洲の「くびれ」部分は幅100〜200メートルぐらいの見事なプロポーションだったことが想像できる。

あと、島の部分であるが、上部が平坦で、端が崖になっている海成段丘であることが、国土地理院の地図で確認できる。

今回初めて国土地理院の地図をホームページに使うことができた。


これが宇久井半島の全景



熊野古道を歩いた時に国道42号線から撮影。
右手に砂洲があるのだが、よく分からない。
島の上部が平坦になっているのも凡庸な風景になっている。
やはりトンボロ地形は上空から眺めるべきだと思った。


この写真の中の一番左の島みたいになっているのが目覚山。
昔は独立した島だったが、半島とくっついたらしい。


写真の中央の山。
平家物語にも登場する怪僧文覚が目覚山を詠んだ歌が残っている。

目覚山おろす嵐のはげしくて高根の松もねいらざりけり 文覚






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この宇久井半島に休暇村 南紀勝浦がある




そして、休暇村の温泉の名称は「めざめの湯」という。
目覚山から着想を得たようなネーミングだ。
ここは、「熊野灘を望む、眺望抜群の湯」らしい。



■ 休暇村 南紀勝浦のホームページより

これが「めざめの湯」
















(写真は休暇村 南紀勝浦ホームページより)




食事の写真

昔、家族で泊まったことがあるが、マグロ関連の料理が良かった。
特にお勧めは、マグロのほほ肉のステーキ



その時の家族旅行の写真、休暇村 南紀勝浦にて

なんと、左の後ろに写っている山(島)が目覚山












休暇村 南紀勝浦について、
温泉は眺めも良かったけど、お湯自体が素晴らしかったです









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