すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


美江寺(岐阜市)




う〜ん、今となってはどうしたものか


室町時代の歌人、一条兼良が美濃国への紀行文「藤川の記」で、美江寺について詠んだ歌があることを知っていた。

美江寺を調べたところ、岐阜市内にあり、観音様の寺であり、水子供養で有名とあった。

そして、たまたま岐阜市内を車で走っていたところ、交差点の名称が「美江寺町」とあり、その次の交差点で信号待ちをしていたら、はす向かいに美江寺を発見。

速攻で激写したのがコレ


結局と言うか、当初から訪問する予定はなく、そのまま車でスルーした。




■ 一条兼良の歌

たのもしな仏は人にみえ寺の帳を垂れぬ誓ひ思へば 一条兼良(藤川の記)

いやはや、帳を垂れないので仏が「見え」と美江寺を掛けている。












さて、帰宅してインターネットで美江寺を調べたところ、もともと美江寺は現在の瑞穂市にあって旧中山道の美江寺宿の名はその名残とのこと。その後、斎藤道山または織田信長が現在の岐阜市に美江寺を移したとあった。一条兼良が生きた時代は室町時代なので、一条兼良が詠んだのは瑞穂市にあった美江寺であった。


まあ今回、一条兼良は「場所」を詠んだのでなく、「美江寺」を特定して詠んでいるので、それが移動したら当然ゆかりの地としての対象も移動するものとしたい。
(あまり細かいことを考えていたら、この趣味は続かない)













地元ではそこそこ有名らしいです





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