すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


三穂の浦(和歌山県美浜町)




縦に長い和歌山県の真ん中を「中紀」というのだが、この辺りには目立った観光地がない。
いろいろ考えても道成寺以上のモノはなさそう。
和歌山県美浜町を含む海岸は「煙樹海岸県立自然公園」に指定され、素晴らしい自然景観があるのだが、ほとんど観光客からは無視されている。

いろいろ難しいね。



美浜町の海岸



ここら辺の磯はグレ釣りのポイント








そんな美浜町付近の海岸で詠まれた万葉歌がある。


風早の三穂の浦廻を漕ぐ舟の船人さわく波立つらしも 万葉集
風の速い三穂の浦辺を漕ぐ船の船人たちが大声を立てている。
波が立ってきたらしい
中西進「万葉集(一)」
 


三尾漁港の西の海岸の岩に歌碑が嵌め込まれている
経緯度(33.887663, 135.074560)



こんなかんじ





 





同じく煙樹海岸県立自然公園の煙樹海岸は、一部から万葉の歌枕である「風早」の地だとの意見もある。

風早の浜の白波いたづらにここに寄せ来も見る人無しに 万葉集


煙樹海岸の写真






一般的には、単に風の速い浜辺か、もしくは白浜の白良浜周辺の風の速い浜辺であろうと考えられている。





(地図のマークは歌碑のある場所です)








釣り人にとってはメッカです。









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