すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
春かすみたちいづれども幾度か あとをかへして三日月の空 | 武田勝頼夫人 |
武田一族の滅亡に際しては、当事者たちが悲嘆の歌を詠み残している。 戦いに負けて敗走し追い詰められていくのだから、大変だったに違いないが、そんな状況でよく歌を詠めたものだと感心してしまう。 それら詠嘆の地は幾星霜を経て史跡として整備されている。 え〜と、そんな史跡を車で巡るような趣味にいささか残虐性を感じる。 現地の説明板を転記する
つい500メートルほど手前の「涙の森」という場所でも火の手が上がる新府を眺めて悲痛な歌を詠んでいる。ちょっと近すぎるような気がするが、それだけ凄惨な状況だったのだろう。 ■ 現地訪問 ![]() こんな感じの史跡。 ![]() この石碑は大正年間に建立 ![]() Big Mistake ここから新府の方向を写真で撮っておこうと思って撮った写真。 逆方向だった。 |
向こうの森の方向が新府。 火の手が盛んに上がっていたのだろう。 |