すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
御笠の森(福岡県大野城市)
神功皇后の笠が風に飛ばされた末に、木に引っかかった。 その場所は「御笠の森」と名付けられ、そして社が建てられたそうだ。 現在は幹線沿いの一角に「御笠の森」は残っていて、史跡として整備されている。 こんなかんじ 市街地の中にあった。 ![]() ![]() ![]() |
思はぬを 思ふと言はば 大野なる 御笠の社の 神し知らさむ | 万葉集 |
貴女に恋していないのに恋していると嘘をついても、大野の御笠の神様は全部ご存知だ、だから私は嘘をつきません、という意味。 ほぼ同じ内容の歌がある。 |
思はぬを 思ふと言はば 真鳥住む 雲梯の杜の 神し知らさむ | 万葉集 |
これは大和国の雲梯の社の神様。 万葉時代の、貴女を思う気持ちは真実だ、というときの慣用句的な言い回しだったのだろう。 |
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