すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


御笠の森(福岡県大野城市)





神功皇后の笠が風に飛ばされた末に、木に引っかかった。
その場所は「御笠の森」と名付けられ、そして社が建てられたそうだ。
現在は幹線沿いの一角に「御笠の森」は残っていて、史跡として整備されている。




こんなかんじ

市街地の中にあった。









思はぬを 思ふと言はば 大野なる 御笠の社の 神し知らさむ 万葉集


現地に歌碑

貴女に恋していないのに恋していると嘘をついても、大野の御笠の神様は全部ご存知だ、だから私は嘘をつきません、という意味。

ほぼ同じ内容の歌がある。

思はぬを 思ふと言はば 真鳥住む 雲梯の杜の 神し知らさむ 万葉集

これは大和国の雲梯の社の神様。
万葉時代の、貴女を思う気持ちは真実だ、というときの慣用句的な言い回しだったのだろう。








地図機能の調子が悪いので、こんな感じで貼付け。
福岡県大野城市山田2丁目4






こんなマイナーな史跡が好きです。





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