すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


尊桜(みことざくら)(埼玉県所沢市)








埼玉県所沢市に鎮座する北野天神社に、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の故地がある。

日本武尊が東征の際に、この地に立寄られて手ずから桜の木を植えたもので、「尊桜(みことざくら)」と称されている。

江戸名所図会では、『社前にあり、枝葉繁茂す、花は単弁なり、云々』と伝えている。

とりあえず行ってみた。






■ 北野天神社 (所沢市小手指元町3丁目28−44)


北野天神社の社殿



これが尊桜
案内板によると、この桜はヒコバエ(切株や木の根元から若芽が生えること)を繰り返して今に至っている、とのこと。



尊桜を詠んだ歌


そのかみや移しうへけんむさしのにゐはりやま桜ひと木 池谷紀廸


境内に歌碑


池谷紀廸は江戸時代の医師















南北朝時代の南朝の皇族武将である宗良親王の史跡があった
武蔵野合戦で宗良親王は南朝軍の陣頭指揮を執った
全軍を鼓舞して詠んだ歌


君のため身のため何か惜しからん捨てて甲斐ある命なりせば 宗良親王


境内に歌碑


その後、南朝軍は敗走したらしい






江戸名所図会 「北野天神」

(早稲田大学図書館)











ノーコメントの訪問でした





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