すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


三尾(みお)(兵庫県新温泉町)





【後鳥羽上皇ゆかりの地】



兵庫県新温泉町の小さな漁港の三尾へ向かった。


トンネルを抜けるとこんな風景が広がっていた。
真ん中の島が三尾大島という



近づくと、こんな感じ
柱状節理の発達した美しい景観は国指定の名勝・天然記念物である。



三尾の漁港を見下ろす場所に「御火(みほ)の浦」の史跡が整備されていた。



真下に漁港が見えた。





ここに後鳥羽上皇の歌碑がある

想いやれ憂き身を御火(みほ)の浦風に 泣く泣く絞る袖のしずくを 後鳥羽上皇


現地に歌碑



碑陰の建立趣旨を転記する

「源頼朝 死後 後鳥羽上皇が北条氏に敗れ、隠岐の島に流される途中 三尾の沖で遭難し、承久3年(西暦1221年)旧暦7月25日午後3時頃 下原より三尾の住民に救助され慰安を受けて3日後陸路を鳥取県境港に向かって出発された。
 自らの運命の悲哀を歌に託した心情を800年を経た今日でも感無量なるものを覚えるこの里に建立する。」



・・・ということらしい。











民衆派の代表的詩人である富田砕花の歌


御火ノ浦三尾の小島の大島に 野路菊咲かば 愛しからまし 富田砕花


現地に歌碑


えーと、富田砕花は岩手県出身で、石川啄木に影響を受けたらしい














磯に渡って釣りをしたいです






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