すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


八上(和歌山県西牟婁郡上富田町)


 
<熊野古道>を歩いています。

大阪の天満橋を2009年の夏に出発し、ようやく2012年秋に紀伊田辺に至りました。妻と一緒に歩いているのですが、たまに娘も同行します。

紀伊田辺から中辺路方面に向かい、最初の峠を越えたところに八上王子がありました。(王子・・・熊野詣の参拝所)
ちょうど王子の隣に無人のみかん販売所があり、娘がみかん代金のお金を取りに来たりしてバタバタしているうちに、正面の写真だけを撮って、すぐに次の王子に向けて出発しました。

家に帰って写真の整理をしていて、写真を撮った王子の説明書きから、ここが西行が桜を詠んだ有名な三栖であったことが判明。
階段をのぼった所に西行の歌碑があったらしいです。

※もっと中辺路の山奥の王子のことだと思ってました。

八上王子に咲く桜に感動した西行が歌を詠み書きつけました。

待ちきつる 八上の桜 さきにけり 荒くおろすな 三栖の山風   西行
(山歌集)
*八上も近所の地名






この階段を登ったところに社叢と歌碑がある。





王子の説明書き



『西行物語絵巻』(国立国会図書館)
西行が歌を書きつけている。



歌碑と社叢。熊野ツーリストビューローのホームページから写真を拝借。



晩秋に時期に訪れましたので、さみしい感じがしました。

桜の咲く春に、もう一度行ってみたいと思います。

















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