すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
三津(滋賀県大津市)
ほととぎす三津の浜辺に待つ声を比良のたかねに鳴き過ぐべしや | 俊恵 |
いやはや、「三津(みつ)」と聞いただけで、地名の成り立ちが分かってしまった。 三(み)は「御」に通じ、津(つ)は港。 「港」に、公式っぽい意味の「御」という接頭語が掛っているもの。 つまり、坂本の日吉神社の前の港ということ。 難波の港を「三津」というのと同じ。 最近いろいろと分かってきたよ。 そんなこんなで、まずは滋賀県大津市、坂本の日吉神社へ行ってみた。 ![]() 日吉神社の一の鳥居。 ここから琵琶湖へ向かって参道を降りて行くと、約2キロメートルで日吉神社の摂社の若宮神社がある。 ![]() 次は、琵琶湖畔の若宮神社。 現在でも日吉神社の船渡御の行事では、若宮神社にて船から神輿を下ろし、日吉神社へ還御させている。 たぶん、この辺りが昔の「三津」だったはず。 ところが、湖畔の写真を撮ろうとしたものの、車輌進入禁止等でまともな写真が撮れなかった。また駐車禁止だったので、近くの北大津湖岸緑地にある歌碑も撮影できなかった、残念。 撮ったのはこんな写真 ![]() 若宮神社の裏あたり。 車輌進入禁止。 ![]() 駐車禁止。 ![]() 北大津湖岸緑地。 ここに上の歌の歌碑があるらしい。 ![]() 「駐停車禁止」「進入禁止」 多分、真夏の湖水浴客対策でやっているのだろう。 |
さてさて、 日吉大社の境内を流れる川は「大宮川」であるが、昔は「三津」で琵琶湖に注ぐので「みつ川」と呼ばれていた。 現在のみつ川の様子 ![]() 日吉大社の中 ![]() これも ![]() これも ![]() 由緒あり気な石橋 ![]() 住宅地を流れる様子 ![]() 海に注ぐ直前の様子 ![]() |
三川の 淵瀬もおちず 小網さすに 衣手濡れぬ 干す子はなしに | 万葉集 |