すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
水落遺跡(奈良県明日香村)
皆人の 寝よとの鐘は 打つなれど 君をし思へば 寝ねかてぬかも | 万葉集 |
この万葉歌の意味は、もう寝る時刻であると鐘は打たれてるけど、貴方のことを思うと眠れない、というところ。 和歌によくある「君を思うと眠れない」パターンで凡庸な歌だと思っていた。 ところが、明日香村散策の際に水落遺跡に訪れて、万葉時代に時刻を測ることは「当時の最新かつ最高の科学技術を結集した国家的な大事業」との現地案内板の説明を読んでみて、改めてこの凡庸な(?)万葉歌の崇高な背景に畏敬の念を抱くこととなった。 ■水落遺跡 ![]() 堀の上を渡っていく ![]() 案内板があった。 後ろの建物は明日香村埋蔵文化財展示室 ![]() イラスト入りで、よく理解できた。 ![]() ![]() ![]() ![]() 現地案内板
![]() 現地風景 ![]() これも ![]() 背後の丘は史上有名な甘樫丘。 |