すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
現地案内板から転記
私は数字が苦手で、面積一千町歩と言われても想像できない。Googleで「一千町歩とは?」と検索すると 9.91736平方qや、991ヘクタールと表示されたが、これもよく分からない。東京ドーム何個分とかで表してほしい。 とにかく広大な牧場だったのだろう。 え〜と、都へ献上される望月駒を、逢坂山で出迎える儀式があり、これを「 望月駒は平安時代に数多詠まれているが、これは逢坂山の駒迎を詠んだものであり、遠く信濃国の望月牧を偲んだものではない。 なお、貢進された馬を宮中で披露する行事もあり、これを「 駒牽は8月15日の満月の日に行われたため、貢馬を「望月の駒」と呼ばれることになり、そしてなんと、その産出地は「望月の牧」となった。 望月の駒を詠んだ歌 |
逢坂の関の清水に影見えて いまやひくらむ望月の駒 | 紀貴之(拾遺和歌集) |
この貫之の歌を本歌として、以後たくさんの歌が詠まれた。 |
あづま路をはるかに出づる望月の 駒に今宵は逢坂の関 | 源仲正 | |
嵯峨の山千代のふる道あととめて また露わくる望月の駒 | 藤原定家(新古今和歌集) | |
望月のこまよりおそく出でつれば たどるたどるぞ山は越えつる | 後撰和歌集 | |
あしひきの山路遠くや出つらむ 日高く見ゆる望月の駒 | 平兼盛(金葉和歌集) | |
望月の駒ひくときは逢坂の 木の下やみも見えずぞありける | 恵慶法師(後拾遺和歌集) | |
あづまよりけふ相坂の山こえて 都にいづる望月の駒 | 後京極摂政良経(新勅撰和歌集) | |
逢坂の関たちいづる影見れば こよひぞ秋の望月の駒 | 大蔵卿雅具(続後撰和歌集) | |
さ夜ふけて瀬田の長橋引き渡せ 音もさやけき望月の駒 | 平忠度 |
どれの歌も都まで曳かれてきた馬を題材にしている。季節は秋。 この場合、現地に訪問しても仕方がないと思うのだが、グーグルマップに望月牧の跡地が登録されていたので行ってみた。 浅間山が見えた 、 |