すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


向日(京都府向日市)





■都名所図会ネタ



都名所図会には「向日明神」が掲載されている。
この辺りの氏神とのこと。
向日明神が鎮座する丘陵地は向日山と云い、また豊民秀吉が朝鮮出兵の戦勝を祈願したことから勝山とも云ったと。



都名所図会「(むこう)明神」 (国際日本文化研究センター)










★ 向日を詠んだ歌


秋風にさそはれいづる月かげをむかひの山に男鹿なくなり 藤原隆祐(夫木和歌抄)


ななそぢにむかふの里のふるよもぎ うたたくちねとなれるさまかな 源俊実(夫木和歌抄)


影とのみ頼むかひありて露霜に 雨かはりせぬうへのみやしろ 貫之集





中務内侍日記の作者の藤原経子は大原野参りの途上、亡くなった知り合いの尼を懐かしんで、

なつかしむ心を知らば行くさきに 迎ひの神のいかが見るらん 中務内侍日記





どれもそれほど印象に残る歌ではないようだ。









【現地訪問】


向日神社 ・・・ 向日市向日町北山65

本殿、室町時代の流れ造り様式の代表的な建築物、らしい。



渡り廊下があった



舞楽殿



長い参道
















(感想)
由緒深そうな神社でしたが、どのくらい由緒深いのか、
ちょっとよく分かりません。






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