すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


村君の里(埼玉県羽生市)








実にマイナーで、よく分かりにくい古跡である

手元にある情報を摘記すると、

・日本書紀によると、景行天皇の孫の御諸別王(みもろわけのみこ)上毛野国造(かみつけぬのくにのみやつこ)として東国統治に善政をしいた。

・この御諸別王の子供が、地元の高貴な人物の「村君大夫」と結婚した。住んだところの地名は「村君」となった。

・御諸別王は死んで、墓は「村君」に造られた。現在の御廟塚古墳。

・1486年(文明18年)、聖護院門跡の道興准后が当地を訪れ、はるか昔に栄えた村君の里を偲んで歌を詠んだ


たか世にか浮れそめけん朽はてぬ其名もつらきむら君の里 道興准后(廻国雑記)






よく分らないままに現地を訪問した。


これが御廟塚古墳、御諸別王の墓と伝えられている
東側から撮影



反対の西側から撮影
もともとは前方後円墳で方墳の方を削平した可能性があるらしい



有名な埼玉用水路がちょうど前を流れていた













特にコメントはありませんが、寂しいところでした





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