すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


名張(なばり)(三重県名張市)




名張か〜
何の印象もないところ。
三重県なのに大阪のベッドタウンになっていて、名張からの通勤通学は本当に大変らしい、ということぐらいしか印象がない。
(私の職場には名張から西宮の関西学院へ通学していたツワモノがいる)

訪問前に下調べをしてみたが、やはり何もなかった。
一応「名張市観光協会」のホームページがあったが、興味の引くようなスポットはなかった。

こんな名張であるが、名張の地名が入った和歌が万葉集に収録されている。歌碑もあるとのことなので、行かないわけにいかない。



我が背子はいづく行くらむ沖つ藻の名張の山を今日か越ゆらむ 當麻真人麻呂妻(万葉集)
(私訳)私の夫はどこまで行ったのだろうか、今日は名張の山を越えたかな? 


名張駅西出口の小公園に歌碑



この歌は、持統天皇の伊勢行幸に随伴する夫を、大和の国に残った妻が夫を案じて詠んだもの。
つまり詠み手は名張におらず、「いまごろ夫は名張を越えたぐらいかな」と推量しているだけで、必ずしも名張である必要はない。もし翌日だったら「神風の伊勢に着くらむ」とかになっていたのだろう。



とにかく、こんなところ

名張駅の西口。
なんもないところ。



これを貼りつけておこう



これもあった

う〜ん




名張駅の東出口に江戸川乱歩の銅像があったが、何か関係あるのかな?











なんか、さみしい所でした。




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