すさまじきもの ~歌枕探訪~


名木川(京都府宇治市)




どうも川筋を一本間違えたようだ。


万葉集で詠まれた名木川が現在も残っていると知り、京都府の宇治市まで行ってきたのだが、自宅に帰ってから再度調べてみると、500メートルほど北の違う川を訪ねていたことが判明。

多分、今後再び訪問することもないと思うので、残念でならない。



下のGoogleのストリートビューの川が名木川。




さすがに万葉集で詠まれた川だけあって、気品が漂っている。
桜の時期はきれいだろう。



そして、次の写真が今回間違えて訪問した川。井川というらしい。





こちらもきれいな川であった。
30年前はドブ川だったような雰囲気あるが。
ただし、宇治の平等院の境内を発する水の流れが注ぎこんでいるらしく、それはそれですごいことである。





(結論として)
パッと見ただけでは、実際どちらでも同じように思えた。





こんな名木川を詠んだ万葉歌


衣手の名木の川辺を春雨に我れ立ち濡ると家思ふらむか 万葉集


砂田第一児童公園に歌碑
(宇治市伊勢田町砂田6−132)



地元の教育委員会に解説してもらおう

 碑文の歌は、万葉集巻九に収録されている「名木河にして作れる歌」五首の中の一首で(歌番号一六九六)、作者は柿本人麻呂といわれる。
 歌の大意は、「わたくしは、いまこの名木河のほとりを旅しているが、この名木河の川辺では春雨が降っている。ここを旅しているわたくしが雨にぬれているだろうと家のものは、今ごろ思っているだろうか」という意味である。なお、この歌詞にある名木川は、この付近を流れていた川であると伝えられている。
(後略)
宇治市教育委員会/伊勢田町史友会
 















事前の研究は大事です。






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