すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


名児山(福岡県福津市)





大汝 少彦名の 神こそば 名付けそめけめ 名のみを
名児山と負ひて 我が恋の 千重の一重も 慰めなくに
大伴坂上郎女
(万葉集)



宗像大社の第二駐車場に歌碑
(ちはやぶる鐘の岬を〜の万葉歌と併刻)




「名児(なご)山」と「なごむ」を掛けた歌。
名児山という名前なのだから、私の恋心の千分の一でも慰めてほしい、という感じ。

名児山は、有名な宗像大社のすぐそばにある標高160メートルの小山。宗像大社となにか関連があって詠まれたのかなと思っていたが、よく分からない。

大宰府を出発して都に向っていた大伴坂上郎女が、名児山の峠を越えた時に、その名児山の名前に着想を得て詠んだのだが、たまたますぐ近くに宗像大社があった、ということかな。

作者の大伴坂上郎女は、恋心を詠ませたら同時代でナンバーワンの女流歌人。大伴家持の親戚。


宗像大社の第一駐車場から名児山を望む。約2キロの距離。



名児山の東側から。
正面に名児山。街道は左手の峠を越えてきた。









せっかくなので宗像大社に参拝してきた。


【宗像大社】 ・・・ 福岡県宗像市田島2331


2017年、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産の一つとして、世界文化遺産に登録。



説明をやりだしたらキリがないので割愛するが、相当由緒深い神社である。



よく分からないが、大満足の訪問であった。











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博多から結構な距離がありました。





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