すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


空也堂(京都市中京区)




空也とかって、あんまり興味がないというか、中学の授業で中世の僧侶たちの話って本当に退屈であったので、踊念仏ぐらいしか思い浮かばない。あと、それと、口から何かが出ている「空也上人像」はビジュアル的によく覚えている。

そんな空也上人であるが、気の利いた歌を残しているので、今回ここに採り上げたもの。
それはこの歌。

山川の末に流るる橡殻(とちがら)も 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ 空也上人絵詞伝

とくに下の句、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」は、一身を犠牲にする覚悟があれば活路が見いだせるという意味で、有名なアニメのセリフで登場したりして、けっこう最近では人口に膾炙してきているようだ。


空也ゆかりの地として、どこに行こうかと悩んだ。
有名な「空也上人像」のある六波羅蜜寺もよかったが、ここは西国三十三所巡りの十七番札所のため、札所の順番通りに回りたいので別の機会に
行くことにした。

となれば、清滝川の「空也の滝」か「空也堂」しかなく、結局、マイナーであるが、空也ゆかりの寺とされる「空也堂」に訪問した。
空也の立像もあり、今でも踊念仏の法要が続いているという。





【空也堂】


非公開らしく、閉まっていた。



となりの駐車場から空也堂を撮影



写真中央の白い立像が、空也立像かな?



予想していたが、こんな感じであった。
















これはこれで満足しています。






copyright(C)2012 すさまじきもの 〜「歌枕」ゆかりの地☆探訪〜 all rights reserved.