すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
空也堂(京都市中京区)
空也とかって、あんまり興味がないというか、中学の授業で中世の僧侶たちの話って本当に退屈であったので、踊念仏ぐらいしか思い浮かばない。あと、それと、口から何かが出ている「空也上人像」はビジュアル的によく覚えている。 そんな空也上人であるが、気の利いた歌を残しているので、今回ここに採り上げたもの。 それはこの歌。 |
山川の末に流るる橡殻(とちがら)も 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ | 空也上人絵詞伝 |
とくに下の句、「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」は、一身を犠牲にする覚悟があれば活路が見いだせるという意味で、有名なアニメのセリフで登場したりして、けっこう最近では人口に膾炙してきているようだ。 空也ゆかりの地として、どこに行こうかと悩んだ。 有名な「空也上人像」のある六波羅蜜寺もよかったが、ここは西国三十三所巡りの十七番札所のため、札所の順番通りに回りたいので別の機会に 行くことにした。 となれば、清滝川の「空也の滝」か「空也堂」しかなく、結局、マイナーであるが、空也ゆかりの寺とされる「空也堂」に訪問した。 空也の立像もあり、今でも踊念仏の法要が続いているという。 【空也堂】 ![]() 非公開らしく、閉まっていた。 ![]() となりの駐車場から空也堂を撮影 ![]() 写真中央の白い立像が、空也立像かな? ![]() 予想していたが、こんな感じであった。 |