すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


中津川(岩手県盛岡市)




盛岡城は北上川と中津川の合流地点に築城されたらしく、外堀的に川を利用していたのだろう。
中津川は北上川の支流で、北上山地を源とする一級河川。
近世になって北上川は河川改修により盛岡城から西方に流路が変更されたが、中津川は昔と同じく盛岡城の裾を流れている。現在ではお城とともにさまざまな史跡が残る文化的なロケーションとなっている。







左が盛岡城。
秋にはサケがこの中津川を遡上するとのことだが、宮城県の河口からはるばるやってくるのだろうか。





こんな中津川を、石川啄木と、父親の石川一禎が詠んでいる。


中津川や 月に河鹿の啼く夜なり 涼風追ひぬ夢見る人と 石川啄木


中津川 流れ落ち合ふ北上の 早瀬を渡る夕霞かな 石川一禎




中津川の御厨橋南詰の杉土手緑地に上記の親子の歌碑が設置されているが、未訪問。
















先を急ぐスケジュールであったため、写真だけ撮って退散しました。






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