すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


鳴島(兵庫県相生市)




兵庫県相生市の相生湾の湾口に突き出た岬は「金ヶ崎」、別名「万葉の岬」と呼ばれ、万葉集に詠まれた島々が一望できる万葉ファンのメッカになっている。
この岬の真下にあるのが「鳴島」で、見たところ普通の島であるが、それなりの由緒があるらしい。

相生市のホームページの説明を転記する
 鳴島(岸島)
 江戸時代から、「鳴島」は「ナキシマ」とか「ナルシマ」と呼ばれていました。
 また、「鳴島」は「屍島」ともいわれていました。それは、室津の遊女が投身し、その屍がこの島に打上げられ、またその髢は相生湾口の鬘島に上がったという伝説によります。往昔、夜間にここを通る漁師は、「遊女の忍び泣くような声を櫓の音に交じって聞いた」という話も伝えられています。
 「ナキシマ」の名は、古代舟行する旅人の悲哀や、伝説の人が哀しび嘆くという意味があります。「ナルシマ」の名は、潮流の速さとか、島自体がオトを発するという意味があります。
 郷土史家の松岡秀夫は、この島に上がり、「頂上を踏むと、中に空洞があるかのようにドンドンと大きく響く音がする」と報告しています。

http://www2.aioi-city-lib.com/bunkazai/den_min/hi/hi20.htm


これが鳴島

写真の真ん中のこんもりした島




室の浦の 瀬戸の崎なる 鳴島の 磯越す波に 濡れにけるかも 万葉集
 鳴き島の磯越す波しぶきに、思わず濡れたことよ
(相生市教育委員会)


ホテル「万葉の岬」の東側の公園に歌碑






相生市のホームページは充実しているので、ぜひ訪問してください















国民宿舎「相生荘」が民間に売却されて「ホテル万葉岬」へ

万葉フリークにとって聖地です


「万葉の岬」碑







copyright(C)2012 すさまじきもの 〜「歌枕」ゆかりの地☆探訪〜 all rights reserved.