すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


七越峰(和歌山県田辺市)




さあ〜て、サラっと書こかいな。

どれどれ七越って何やったかな?

と、思っていたら、「google +」に絶妙な解説文が載っていたので拝借。

 歌に詠われている七越の峯は、奈良県葛城山の近く三国山付近にある七越峠という説と、熊野本宮大社 旧社地「大斎原」のすぐ東に位置する七越峯とする二説あります。熊野本宮大社は、もともとは 熊野川、岩田川、音無川に囲まれた中州にありましたが、明治22年(1889年)8月の大水害により、社殿の多くが流され、水害を免れた4社が、現在の熊野本宮大社に遷座されました。江戸時代までは、昼間、音無川に足を濡らし清めながら中州に渡り神社の手前でお参りをして、夜、あらためて川を渡り神前で参拝するのが参拝者の作法でした。 西行も作法どおりに夜、参拝し、目の前の七越峯から登った月が天空に輝いてる神聖な姿。
google +

この文中の歌というのはコレ


たちのぼる月の辺りに雲消えて光重ぬるななこしの峯 西行



そしてこの歌に影響を受けたであろう、次の歌


本宮にやどりける夜
七越の峰に夕ゐる秋の雲一なびきして月はのぼれり 加納諸平




七越は本宮の東にあることから、観月の勝地だったようだ。









現在では、
山頂付近は公園として整備され、西行が絡んでいるので桜が植えられて桜の名所となっている。また山頂から大斎原や大鳥居が眺望できる。
山頂の公園には西行の歌碑が建っているとか。




急激に体力の自信が無くなってきている私は、国道から七越の峰を撮影し、お茶を濁した。


写真の右端に大斎原の大鳥居がある。
その向こうに見える山が七越の峰。


右手の方が七越しの峰












通りすがりの故地見物でした。