すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


奈曽の白橋(秋田県にかほ市))




歌枕は「奈曽の白橋」と橋のことであるが、ここで観光地となっているのは「奈曽の白滝(白瀑谷)」であり、滝である。
白橋と白滝と、とてもややこしいのだが、結局、私も間違えてしまった。





まずは現地の案内板
奈曽の白瀑谷
 高さ26メートル。幅11メートルの容姿の整った滝で、水量の多い時期は壮観です。滝をつくる岩盤は、岩質が新山溶岩流より古い時代の寄生火山から噴出した小滝溶岩で、10万年以前のものと推定されています。
 奈曽の白瀑谷がある小滝集落、古くから鳥海山の修験者が集団で居住し、山がけする導者たちを世話する秋田県でも珍しい宿坊の村であり、また、修験と深いかかわりがある金峰神社と向き合うように滝があることから、奈曽の白瀑谷は小滝修験の荒行の場であったといわれています。
(文部科学省 管理団体 にかほ市)



橋のことには全く触れていない。




とりあえず滝を見に行くことにした。


       
ところが、訪問した当日は前線が停滞し、ずっと大雨が降って、大変であった。ただ、仕事を休んで大阪からやってきたので、無理して行った。





最初に金峰神社があって、そこから階段を下りていく。




朝から大雨警報が出ていたので、他に観光客はいなかった。




川に近づこうとしたが、命の危険を感じるような水量があったので、やめた。




これが奈曽の白滝。すごい水量であった。




ゴォー!
すごい音であった。






動画もすごいのが撮れたが、どうやってこのページに貼ったらよいのか分からない。

いや〜、大雨の滝見物は見応え十分であった。

興奮状態のまま来た道を戻ってきて、改めて滝の上流を確認。



普段がどのような水量なのか分からないが、すごい量と速さであった。





これも。




ふと見ると、鳥海山が見えていたので、看板とともに撮影。
大満足の訪問であった、とそのまま駐車場へ行って車で次の訪問地へ向かった。
こんな感じで、滝見学をしてきたのだが、家に帰ってから、ここの歌枕は滝ではなくて橋であったことに気づいた。
ただ、上の鳥海山を撮った写真に「奈曽の白橋」がたまたま写っていたことが分かり、まあ、ホッとした。




え〜と、これも鳥海山を撮った写真であるが、「奈曽の白橋」の上から撮影。





こんな「奈曽の白橋」を詠んだ歌


出羽なる奈曽の白橋慣れてしも人もあやなく恋渡るかな 夫木和歌抄


ちはやぶる神は誓ひの結たすきかけてぞ渡る奈曽の白橋 夫木和歌抄



現地に歌碑













この趣味をしていると、こんな失敗はよくあります。






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