すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


寝物語の里(滋賀県米原市)




近江と美濃の国境の小さな溝を隔てて並ぶ二つの旅籠に泊まった旅人が、壁越しに寝ながら話をしたという伝説から「寝物語の里」と呼ばれます。(米原観光協会) 

ふつう、国境は山とか川とかで線を引かれるが、ここでは昔の宿場町の真ん中に美濃と近江の国境があった。

木曾街道六拾九次「今須宿」 (Wikipedia)

宿場町の真ん中に国境の碑が建っている。


現在の状況はこんな感じ。

小さな溝が県境になっている。



反対側。普通の建物の間の溝が県境。



滋賀県側に宿場町っぽい雰囲気の街並みが見える。



寝物語の里の石碑。
手前左の由来の碑に次の太田道灌の歌が記されている。

ひとり行く旅ならなくに秋の夜の寝物語もしのぶばかりに 太田道灌




そのほか、

右左見て過行ば近江美濃二つの山ぞ丈競べする 一条兼良(藤川の記)




正月も 美濃と近江や 閏月 芭蕉


(株)オーツカ 関ケ原工場の駐車場前に句碑
(県境のすぐ横)

















県境に住むとは、日常生活では何かと不便なのでしょう






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