| 能登半島、輪島市。思えば遠くまで来たもんだ。 私が住んでいる大阪から何キロなのか分からないが、こんな最果てのようなところに来たのは、万葉歌人の大伴家持がこの地を流れる仁岸川を詠んだ歌を残したことと、それと、NHKの朝の連続テレビ小説「まれ」のロケ地がすぐ隣の『琴ヶ浜』であったことによる。 先ずは大伴家持の万葉歌の紹介 |
| 妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石河 清き瀬ごとに 水占はへてな | 大伴家持（万葉集） | |
仁岸川の国道249号線の橋の北に歌碑
| 「饒石河」は仁岸川のこと。 妻に長い間会っていないが、仁岸川のきれいな流れで水占いしてみよう、という内容。 【仁岸川】  国道249号線から上流を望む  河口。 万葉歌では「清き瀬」を採り上げているが、それと同時に仁岸川の上流から運ばれてくる砂についても興味深い。 仁岸川の河口に広がる琴ヶ浜の海岸は「鳴き砂」で有名。砂浜を歩くとキュッキュッと音が鳴るのだが、これは砂の中に含まれる石英の比率が高い必要がある。仁岸川の上流には花崗岩の産地が広がっているのだろう。  そしてこれが琴が浜 どこか外国の海岸みたい。  国道沿いに万葉歌碑が設置されていた。  【まれオープニング】 連続テレビ小説「まれ」は2015年上半期に放送。 前半の能登編第一部から横浜編までそれなりに面白かったが、能登編第二部は全くダメで、個人的には残念な作品の仲間入りしている。 能登編のロケ地は能登半島、とくに輪島市周辺にあり、北陸旅行の際には是非とも訪問したいと考えて、いろいろと事前の調査をしていたが、日程の都合で琴ヶ浜のみとなってしまった。  ここが琴ヶ浜。「まれ」のオープニングで主人公が踊っていた海岸。 |
