すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


新井崎(京都府伊根町)





秦の始皇帝の時代、不老長寿の薬を求めて蓬莱島へ渡ったという徐福伝説。

蓬莱島は日本列島のことで、日本各地に徐福上陸の伝承地がある。

丹後半島の新井崎もその一つ。

徐福はせっかくこの地で不老長寿の薬を見つけたのに、海が荒れて秦の国へ帰ることができず、ついに新井崎に住み着いたとのこと。

徐福の死後、上陸地点には新井崎神社が建立され、徐福が祭神として祀られたもの。






これが新井崎神社


本当に小さな神社で会ったが、丁寧に清掃されていてよかった。



社殿



社殿は海に向かって建っている



神社の下の岩場を覗く。徐福の上陸地






新井崎ゆかりの歌がある。


遥なる()()の崎にすむあまは みるめをのみや引きやよすらん 夫木和歌抄



「新井(にい)」は、「子日(ねひ)」が訛ったものらしい。

「子」とは、十二支の一つ。古来、正月の最初のは「()の日」は、野に出て小松を引いて若菜を摘み、遊宴して千代を祝ったそうだ













神社の下の岩場には海釣りの人たちの姿がありました






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