すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


西の市(奈良県大和郡山市)




奈良時代、平城京には真ん中を南北に通る朱雀通りをはさんで、東と西に市場が設けられていた。

西の市はちょうど現在の近鉄橿原線の九条駅の辺りにあったらしい。

「大和川から人工河川の西の堀川(秋篠川)を上がって多くの品物が西の市に運ばれ、万葉人たちの生活を支えていたとのこと。」
(奈良県ホームページより)




史跡として整備されているようなので、訪問してきた。




【西の市】


「平城京西市跡」碑と万葉歌碑が設置されていた。
残念なのは、奈良のキャラクター“せんとくん”が反射の都合で見えなくなっていること。




周辺の様子(西向き)。駅近なので最近開発されてきているようだ。




北方向。この付近は基本的に農作地帯であるようだ。
多分、遺跡の発掘調査が行われたはずだが、調査後に埋め戻されて、また畑になったのかな。






こんな西の市を詠んだ万葉歌


西の市に ただ独り出でて 眼並べず 買ひにし絹の 商じこりかも 万葉集
 西の市に一人で行って、見比べもせず買ってしまった絹の、買いそこないよ。
(奈良県ホームページより)


現地に歌碑











奈良県ホームページより








上の史跡写真で“せんとくん”が見えないので、別の機会に
写真を撮っていたので、貼り付けします。











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