すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


遠近宮(おちこちのみや)(長野県軽井沢町)







伊勢物語、第八段、浅間嶽


むかし、男ありけり。京や住み憂かりけむ、
あづまのかたにゆきて住み所もとむとて、ともとする人、ひとりふたりしてゆきけり。
信濃の国、浅間の嶽に、けぶりの立つを見て、

信濃なる浅間の嶽にたつ煙 をちこち人の見やはとがめぬ 在原業平(伊勢物語)





昔、在原業平は都に居づらくなり、東国へ移り住もうとして、一人二人と一緒に行った。信濃国の浅間山を見て詠んだもの。

信濃国の浅間山に立ちのぼる噴煙を見れば、遠くの人も近くの人も、どうして目を見張らないことであろうか、という意味で、浅間山の噴煙の壮観さを詠んだ歌。

当社は、もともと地元の鎮守産土(うぶすな)の神社であったが、この歌によって、遠近宮と奉称せられたもの。

なお、祭神の磐長姫(イワナガヒメ)は浅間山の守り神。富士山の木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の御姉神にあたる。長寿健康の守り神で、特に安産の守護神としての御神徳高く、遠近よりの祈願参拝者が多い、とのこと。






■現地訪問


早朝、大雨の中、訪問



お盆の時期だったからか、祭事の準備がなされていた
台風が近づいてきており、この祭事はどうなったのだろう



これが社殿、階段は左右から上がるタイプで珍しい
御神体は浅間山



ここで大きな蜘蛛の巣に顔から突っ込んでしまい、大変であった
















地元の大阪と違って、蜘蛛の巣の強度はすごかった。
顔から突っ込んで、髪の毛に絡んで、大変でした。





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