すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


大江山(京都府福知山市)





昔のヒーローたち






有名な、源頼光たちの鬼退治は、『大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)』として語り継がれている。


源頼光たちは丹後の大江山にすむ酒呑童子という大酒飲みの鬼を退治するために、山伏を装って鬼たちの宴会に参加し、毒の酒を飲ませて寝付いたところを首を刎ねたというストーリー。


酒呑童子に毒を盛ったときの歌

都よりいかなる人の迷ひ来て 酒や肴のかざしとはなる 酒呑童子

年を経て鬼の岩屋に春の来て 風や誘ひて花を散らさん 渡辺綱


渡辺綱は源頼光とともに酒呑童子退治に参加した英雄。







■ そんな大江山に行ってきた。



昔の鉱山跡に「酒呑童子の里」がある。
「日本の鬼の交流博物館」があって鬼に関する情報を発信している。



巨大な鬼瓦



赤鬼、
酒を飲んでいる



青鬼も酒を飲んでいた



周辺のいたるところに鬼がいた












道沿いのいろいろなところに鬼があった







現在でもウルトラマンは怪獣を退治するし、鬼滅の刃は鬼との戦いを描くなど、異界の化け物を討伐する物語は多い。

昔話では、桃太郎が有名であるが、そのほかにも色々とある。思い浮かんだものを書いていくと、
 ・須佐之男命(スサノオノミコト)は酒を飲まして八岐大蛇(やまたのおろち)を退治
 ・坂上田村麻呂は夷狄を征伐
 ・俵藤太のムカデ退治
 ・源頼政の(ぬえ)退治
 ・源頼光の土蜘蛛(つちぐも)退治
 ・渡辺綱は一条戻り橋で茨木童子の腕を切り落とす
 ・安倍晴明の百鬼夜行















そんな大江山は「與謝の大山」として歌に詠まれている


待つ人は行きとまりけりあぢきなく 年のみ越ゆる與謝の大山 和泉式部


春霞立ち渡るなり橋立や 松原越しの與佐の大山 光俊朝臣
















鬼滅の刃、
「きめつのやいば」を「きめつのは」と発音して
恥をかきました






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