すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


雄神(おがみ)(富山県砺波市)




雄神川は、富山平野を流れる庄川の古称。
WIKIPEDIAによると、砺波市にある雄神神社にちなんだもので、昔は流域を「雄神の庄」と呼んでいて、川は「雄神の庄の川」と呼ばれたことから、「庄川」になったという。




これが庄川、昔の雄神川。(北陸新幹線の鉄橋付近)
河川敷が広すぎて川の流れが見えない。



北陸新幹線、庄川橋梁。連続ラーメン箱桁橋。
かなりの時間待ったが、来なかった。






雄神川を詠んだ万葉歌


雄神河 紅にほふ 娘子らし 葦附(あしつき)取ると 瀬に立たすらし 大伴家持(万葉集)
雄神川が一面赤く照り映えている。あでやかな少女たちが葦附を
採るために瀬に立っているらしい。
「越中万葉をたどる」(高岡市万葉歴史館) 


高岡市のあしつき公園に歌碑




歌の中の少女たちが採っていたのは葦附(あしつき)
これは海苔の一種らしい。昔は食用になっていたらしいが、環境の変化から現在では殆ど見かけることができないという。


「高岡の文化財 図録」
あしつきのりは、緑色をした寒天質の塊でひだの多い袋状の固体です。古くは食用として珍重され、初夏の頃、清らかな湧水の流れの中で、石に付着して育ち、大きなものでは10cm程に成長します。大伴家持の歌にも詠まれ、万葉のふるさと高岡にとってかけがえのないものです。現在、県の天然記念物に指定され保存に努力がはらわれています。



上記の万葉歌碑は高岡市の「あしつき公園」にあるが、ここの住所は『高岡市葦附(あしつき)』と、そのまんまであった。
かつて、このあしつき公園では葦附の自生が試みられたが、うまくいってない様子。



あしつき公園






















富山県の七大河川について興味があります










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