すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
みやこまで てなづけてひくは小笠原 逸見の御牧の駒にやあらん | 紀貫之 |
古代から甲斐の小笠原の地では、朝廷の直轄牧場が営まれていた。(御牧) 山麓の広大な牧場で肥育された馬は、毎年8月に朝廷へ貢進され、はるばる都まで牽かれていった。 都では、東国から牽かれてくる馬を迎えるのが毎年の行事となっていて、秋の風物詩として多くの歌が詠まれた。 つまり、歌が詠まれた場所は京都周辺であって、残念ながら甲斐の小笠原牧ではない。 そんな訳なので、わざわざ現在の小笠原の地まで行く必要も無いかなと考えていたところ、他の人のホームページに「三之蔵の23号線沿い」に上記の歌の歌碑があるとの情報があったので、とりあえず行ったもの。 ただし場所の情報は「三之蔵の23号線沿い」だけだったので、予めグーグルマップのストリートビューで明野町三之蔵の県道23号線を何度も往復し、ついに場所を特定することができた。 |
ちなみに、このグーグルマップの「紀貫之の歌碑」の場所は私がリクエストして作成されたもの。 |