すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


大野山(福岡県大野城市)





白村江の戦いで敗れた大和政権は、敵襲に備え、各地に山城を築いた。大宰府政庁の背後に位置する大野山にも朝鮮式の山城が築かれたようだ。今も石積みの跡が残っているらしい。




大宰府政庁跡から望む



宿泊したホテルAZ金隈店の部屋から大野山を望む(写真中央の山)





大野山を詠んだ歌


大野山 霧立ちわたる 我が嘆く おきその風に 霧立ちわたる 山上憶良(万葉集)
国分天満宮に歌碑があるらしい







今もかも 大城の山に ほととぎす 鳴き響むらむ 我れなけれども 大伴坂上郎女(万葉集)
(私訳)今頃大野山ではホトトギスが鳴いてるでしょう、私はいませんが。
 (大伴坂上郎女が大宰府から大和に戻ったあとに、大宰府を懐かしんで詠んだ)

西鉄の太宰府駅前に歌碑があるとの情報があったので、雨降る中、傘もないままに、探してみたが結局見つけられなかった。



太宰府駅前


















市の名前も「大野城市」です。






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