すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


応神山(岡山県笠岡市)






天の下かさめの山の草木まで春のめぐみの露ぞあまねき 藤原隆博(大嘗会和歌集)


岡山県笠岡市の市街地の東方にある「応神山」。気軽なハイキングコースとして市民に愛されている山、らしい。
「応神山」は「笠目山」という異称をもつ。


この二つの名称は、一つのエピソードから生じたもの。

往古、応神天皇が吉備の国へ巡幸され狩をされた時、突然突風が吹き、笠が飛ばされることがあった。その日の狩はすこぶる順調であった。

この「応神」天皇と、飛ばされた「笠」から、応神山と笠目山に転じたもの。


風で飛んだ笠は、麓の松の枝に掛かり、それを「笠掛の松」とよび、そこに笠神社が建てられた。






■笠神社へ訪問


参道
「笠掛の松」が参道沿いにあったらしいが、近年枯れてしまったらしい。



社殿
由緒書きがあるはずだったが、ふらふら歩いていたところ、見つけられず。



境内から海方向を見る。



応神山への登山ルートの案内板。
神社の裏口から登山ルートは始まるようだ。







■応神山眺望


この写真以上のシャッターチャンスがあったが、尽く逃してしまい、こんな普通の写真だけ。













Wikipediaを見ると、即位22年の秋に吉備に行幸云々、
という記述があるが、この時のエピソードなのかな?






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