すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
あまを舟近づくままに波ならで かもめたちたつ沖の白石 | 入江為守 |
「沖の白石」は琵琶湖の島の中で四番目に大きい島。 島といっても、80メートルの湖底から水面15メートルまで突き出た岩塊であり、ロッククライミングの拠点になっているらしい。 高島市船木の沖5キロに位置する。 鳥の糞が大量に付着しており、遠目には白く見えることから「白石」となったとか。 そんな「沖の白石」は昭和の大嘗会で詠進和歌の地として詠まれている。 昭和の大嘗会の悠紀国は滋賀県、主基国は福岡県。 「沖の白石」以外の悠紀国の大嘗会歌枕は、三上村、長浜里、琵琶湖、水茎岡、志賀。 「沖の白石」が取り立てて慶祝性のある地名だと思わないが、もしかすると、「白」が「白米」に通じると考えたのか分からない。 ■ 現地訪問 (ではなく、沖の白石を眺望してきた) ![]() 船木の浜から眺めた ![]() 赤い輪の中に見える ![]() 拡大写真 |