すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


おもわくの橋(宮城県多賀城市)







踏まま憂き 紅葉の錦 散り敷きて 人も通はぬ おもわくの橋 西行(山家集)
(私訳)踏んでしまったら大変なぐらい紅葉が散り敷か
れているので、だれもおもわくの橋を通らない。 




おもわくの橋

歌枕で名高い「おもわくの橋」
は、四代藩主伊達綱村の時代にも整備が行われている。
その時、橋の東側丘陵に平安時代の歌人西行の歌にちなみ、楓が植えられてという。
かつて西行がこの地で見たものは、みちのくの遠の朝廷の、わびしくも美しい情景か。
元禄二年、芭蕉もまたこの地を訪れている。



橋の欄干にあった説明文。
これによると、「おもわくの橋」は歌枕で名高いと書いている。
けれども、西行の歌以外に「おもわくの橋」を詠んだ歌を知らない。

他になんかあるかな?









なお、「おもわくの橋」は「野田の玉川」に架かっている橋なので、歌枕巡りとしては、一か所で二つの歌枕をGETできるもの。



そんな「おもわくの橋」はこれ

横から見たら普通のコンクリート桁橋だけど・・・



親柱は意匠に凝っている。



流れているのは「野田の玉川」。







上記の説明文によると、「橋の東側丘陵に平安時代の歌人西行の歌にちなみ、楓が植えられ」たとなっている。
この写真の方向が橋の東向きの風景である。

この先の丘あたりに楓が植えられていたのかな



 












芭蕉と曽良もここに訪れてますが、なにも残していません。





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