すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


御嶽山(おんたけやま)(長野県王滝村)



【木曽八景ネタ】


江戸時代、木曽路のうち情趣に富む風景を選んだのが「木曽八景」


徳音寺晩鐘
駒岳夕照
御嶽暮雪
掛橋朝霞
寝覚夜雨
風越晴嵐
小野瀑布
横川秋月



2021年、会社の夏休みを利用して信州の旅に出た。

「木曽八景」では御嶽山について、5,6月頃の山頂付近の残雪が薄紫色の山肌に美しい模様を描きだす情景でノミネートしている。

今回は真夏の訪問なので、残雪は期待できない。

というか、訪問当日は日本列島に二つの台風が近づくような天気だったので、果たして御嶽山が見えるかどうか、心許ない状況であった。

出発前にいろいろ検討した結果、「道の駅 木曽福島」に御嶽山眺望ポイントがあるという情報に接した。










【現地訪問】


道の駅 木曽福島

新型コロナウイルス感染拡大防止が声高に叫ばれていたためか、休日なのに人出は少なかった。



これが「御嶽が見えるウッドデッキ」



鞍部になっているところから御嶽山が見える?



拡大写真
よく見ると、雲の隙間から頂上らしい部分が見える?



現地の写真
残雪を残した山頂部分






御嶽山を詠んだ歌


志なのちやむかはぬ不二のおもかげを ここぞみたけのゆきの夕はえ 木曽八景



いろいろと探してみたが、この歌しか見つけることができなかった。






「木曽海道六十九次(薮原、鳥居峠硯清水)」 (Wikipedia)

薮原の鳥居峠から見える御嶽山を描いている。
左の石碑には、芭蕉の句「雲雀より上にやすろう峠かな」が刻まれている





「木曽路名所図絵(鳥居峠)」 (早稲田大学図書館)

同じ構図、鳥居峠から御嶽山を眺望











= 御嶽山のお土産シリーズ =




























もっと御嶽山の近くに行けば良かったのですが、先を急ぐ
旅だったので、遠くからの眺望だけとなりました。






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