すさまじきもの 〜歌枕★探訪〜 |
抑への関(宮城県大崎市)
「蝦夷・陸奥・歌枕」
東北の歌枕を紹介するホームページ「蝦夷・陸奥・歌枕」。 メジャーな歌枕からマイナー歌枕まで余すところなく、事細かに解説されている。 このホームページのおかげで、私の歌枕巡りの旅は、地元の関西から遠く離れた東北の地においても、いつも通り、虱潰しに漏れなく、回ることができ、大変感謝している。 さて、その中でも本当にマイナー歌枕の極致のようなのが、今回紹介する「抑えの関」。風変わりな名前であるが、大和朝廷が蝦夷国を抑える意味があったという。宮城県大崎市の江合川の氾濫原のようなところが「抑えの関」の跡との伝承があり、その傍らには「抑えの池」があったという。 そしてなんと現在の地名も「古川清水三丁目抑ノ池」とのこと。 グーグルマップで住所を確認し、現地へ訪問した。 |
黒くマーキングしたところが「古川清水三丁目抑ノ池」。その下に江合川の川筋が見える。![]() 現地の写真。右手の土手は江合川の堤防。 ![]() これも。向こうに江合川の堤防がある。 ![]() 集落のなかに石碑があったが、よく分からなかった。 ![]() 集落の様子 ![]() これも ![]() いやはや田園地帯であった。 こんな「抑えの関」を詠んだ歌 |
雲路にも 抑への関の あらませば やすくは雁の 帰へらざらまし | 源仲正(夫木和歌抄) |
思へども 人目をつつむ 涙こそ 抑の池と なりぬべきかな | 夫木和歌抄 |