すさまじきもの 〜歌枕探訪〜


乙川(愛知県岡崎市)




WIKIPEDIAによると、

乙川

乙川(おとがわ)は、愛知県岡崎市を流れる河川。一級水系矢作川最大の支流である。菅生川、大平川の別称がある。

とある。


東海道名所図会には、

大屋川

岡崎より三十町ばかり東にあり。一名男川。また大平川ともいう。三河三大河のその一つなり。春夏の頃は小鮎多く、石に触れて瀬々をのぼる。この辺の奇観なり。



このあたり、乙川と男川と大平川と大屋川の関係は非常にややこしく、関西に住む人間が兎角の断定をするべきでない。

ただ、総合的な判断として、東海道名所図会の大屋川は現在の乙川のこと、だろう。
(なんかよく分からないが)



乙川、こと大屋川を詠んだ歌


瀬をはやみ流るる水は大屋川あやうき橋をわたるかち人 冷泉為相(夫木和歌抄)


多分この歌は、東海道が乙川を渡る大平あたりの光景を詠んだのだろう。この下の航空写真のマークのところ。昔はどんな「危うい橋」が架かっていたのだろうか。
なお「屋川」と「水が多い」を掛けているようだ。










残念ながら、大平付近の乙川の写真がない。
代わりに岡崎城に近い、明代橋から撮った乙川の写真。


歌の状況とはまったく違う流れ方をしている乙川





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よく分からないままにホームページを作ってます。





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